Aruba IAP-305の設定と動作に迫る (2)
結局決定的なログが取れなかったので、いくつか勝手に状況を想定して試してみました。結論から言うと何らかの理由でIAP-305がチャネルをCh100Eに変更し、Ch100以上に対応していないChromecast Ultraは無線LANから接続解除され、さらに何らかの理由で無線LAN再接続を試みて2.4GHzに再接続した、というストーリーで納得することにしました。
自宅周辺にCh36付近の無線LANが存在している
上記の通り、IAPには周辺の電波状況を監視し、発見したBSSIDとESSID、無線LAN端末を表示するIDSという名前の機能があります。ちなみにCh52と104なのは私のIAPです。発見したESSIDが自分と同じネットワークに存在している場合は不正表示を行い、無線LANネットワークに到達性が確認できない場合は干渉表示を行います。何故か自分自身を不正表示しているようです。
この画像にはCh36がないのですが、時折見つけているのを確認できました。「場所」という赤いピンのような画像をクリックするとそのESSIDのシグナル強度が表示されます。単位は表示されませんがdbだと思われます。見つけたCh36は25db程度で、強くもないが弱すぎもしない程度でした。この電波の発見をトリガーにチャネル変更を行った可能性はゼロではありません。
Chromecast UltraはCh100以上に対応していない
Chromecastのフォーラムを見ていてたまたま発見しました。パッケージやGoogleの製品仕様ページには記載されていませんが、Chromecastの開発チームっぽい方が非対応と記載をしていたので間違いなさそうです。
さらに、自宅のIAPのGUIを見ると接続チャネル36Eと表示されます。
コマンドでshow ap debug client-tableを実行すると以下のように80MHzで接続していないことが分かります。
3行目がChromecast Ultraです。HT_Stateにcが含まれていません。20MHzで接続しているのか40MHzで接続しているのか判別する方法はマニュアルを見ても見つけられませんでした。ただ、Chromecastのフォーラムによると40MHzには対応しているようです。
とりあえず、GUIとCLIの表示は一致しないようです。こういうときは大体CLIが正しいのがこの手の製品ですが・・。
Chromecast Ultraは無線LANに自動的に再接続接続しない
確定ではありませんが、Chromecast Ultraは起動後に無線LANに接続した状態で、無線APが再起動するなりしてChromecastが接続していたESSIDが消滅及び復旧した場合に自動的に無線LAN接続してくれないようです。Chromecastを再起動すると接続されます。再接続シーケンスの周期が長いか、再起動しないと接続しないのかは分かりません。
ぐだぐだと長い説明でしたが、思い返すと掃除のために電源を抜き差ししたような覚えがあります。冒頭の結論を改めて記載すると、以下のような流れが推測されます。
- Ch36の外部無線LAN出現
- 自宅のIAPがCh100Eにチャネル変更
- Chromecastの無線LAN接続が解除
- Chromecastの電源が抜け、電源復旧時に無線LAN再接続(ただし2.4GHz)
そんな感じでIAPというよりChromecastに迫る、というような記事でした。